5年いて全然分かっていなかった「IT業界」で一括りにされすぎている多様すぎる業界のこと。SIerとは何をする企業か? 

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この記事を興味を持って読んでくれる人は、これからIT業界に入ろうとする人なんだろうか、それとも、もうIT業界で長らく働いている人なんだろうか。

分からないですが、私は「IT業界歴」でいうと、6年目になります。

ただ、こないだまで「IT業界」とはなんぞや、そして、その中はどういう構成になっているのか、というのが、わかっていなかったと思っています。

わかった、と思ったきっかけは、ものつくりがしたいと思って入ったSIerでものを作ることができそうにないので辞めて訓練校に入り、そこから別のIT企業へ実習に行き、さらに転職活動をしたからです。

そもそも新卒で就職活動をした時、情報収集をして、分かっているべきだったのかもしれませんw

結果としては、その時もその後も結構長い間、よくわかっていませんでしたw

 

ですので、この辺で、分かったことを説明してみることで、自分の中でもより整理を納得のいくものとして納めたいと思っています。

今後「IT業界」へ入りたいと思っている人が、間違わずに自分の行きたいところへ行けるといいなと思っていますが、まぁ情報収集力が半端な人が書いている文章ですので、業界についてよくご存知の人は読む必要はありません。

どうぞバックスペースで前のページへお戻りくださいw (macの人はスワイプで)

  

ITというと、何を思い浮かべるでしょうか。

私がIT業界を志したのは、ITのおかげであろうと思われるいくつかの作品を見て、「すげー!」と思ったことがきっかけです。

具体的には、以下のようなことを体験しました。

 ・マーケティングサイエンスを専攻している先輩が、大量のデータ分析にRというソフトを使っていた。エクセルで苦戦していた自分は、黒い画面をいくつも立ち上げ、コマンドをサクサクと打ち込むその鮮やかなデータさばきに、「カッコいー! 自分もやってみたい!」 と思ったものでした。

 ・寮の同じ階に住む住人が、「プログラミングでネコ作った」と言って見せてくれた。ネコは、太い円柱を横にしたもの(胴体だと思われる)に、細い円柱(尻尾だと思われる)が引っ付いていて、くるくる回っているだけで、ネコからは程遠いものだったが、その不完全さがむしろ、ゼロからそうやって動くものがその画面上で作られたということを示していて、「なんかすげぇ」と思ったのでした。

 ・情報系の院の友人が、簡単なアンケートをとって、友達のつながりを蜘蛛巣状のネットワークのように画面に表示し、その友達関係が近い人と一緒にご飯を食べないか推薦するアプリを作っていて、モニターとして回答しがてら見せられた。それ自体はあまりにすごいものではなかったが、なんとなく、「自分が考えた仕組みを形にできて、それで人を動かすっていいな。やってみたいアプローチだ」と思った。

 

そういうことが立て続けに起こって、もともと環境系ビジネスなどを志向していたこともあったのですが、一旦それは脇に置いておいて、決して得意ではないITについて知りたい、知らないとやべー! その技術を用いて自分で考えたアイデアを形にしたい! と思うようになりました。

 

そんなわけで、就職活動開始。

面接等で比較的人と話があったSIerに入社することになりました。

 

先に結論から言うと、上記のようなことはSIerでは学べません。

具体的に「これがやりたい」というものがある人は、それができる会社を探して、面接でもやりたいことを話して、本当にできそうかを判断してから入社を検討するといいと思います。

IT企業、IT業界と一括りにして考えてしまうと、入った後にやりたいことができなかったということになってしまい、入社したその人も、採用した企業も嬉しくない結果になってしまいます。

 

SIerとは、system integraterの略らしい。直訳して「システムを統合するもの」。

そうか。今までちゃんと意味を考えてこの言葉を使ったことがなかった。

システムを作る、じゃなくて、モジュールを統合するってことですね・・・。

これは、全体としてシステムを作る広義のものつくりではあると思いますが、実際にコードを書いて自分の手で動くものを作る狭義のものつくりではないことに注意が必要です。

 

ITシステムを使っていない会社は今の時代ほとんどありませんよね。

パソコンを使うならば何かしらのソフトは使いますし、少し大きくなると、その会社向けのシステムを使うようになります。

人事・労務を管理するものであれば、給与計算や、労務管理のための簡単なパッケージソフトを買って使うだけのところもあるかもしれませんが、独自の業務については、汎用的なパッケージでも限界がありますから、その会社のために独自に0から開発することになります。

大きいシステムを0から作るとなると、100人〜1000人規模の人が関わる一大プロジェクトになります。

SIerというのは、ある意味文字通り、システムを統合するもの。

つまり、これだけ大きなプロジェクト全体をマネジメントして、企画から設計して、開発してテストして・・・という長い長い行程を進んでいく上での旗振り役、船頭さんのような役割を果たす人たちのことを言います。

IT業界は、めちゃめちゃ分業化が進んでいて、今はこの旗振り役の人が自ら開発やテストまでの長い道のりを全て自分たちだけでやる、といったことはほとんどないと思っていいと思います。

特に実際にコードを書いて開発する部分は、ほとんどの場合「パートナー企業」「協力会社」などと呼ばれる下請け会社にアウトソースします。

ですので、コーディングして実際に作る、と言うことはやらないプロジェクトがほとんどだと思います。

 

上記の昔の私がやりたいと思ったことに近い人は、SIerは向いていないと思います。

また、小さくてもいいから、自分の手で作りたい、と思う人も、向いていないと思います。

 

「クリエイティブなことがやりたい」と言う人も、あまりSIerは向いていないと思います。

業務で求められるのは、マネジメント力やコミュニケーション力だと思います。

(案件次第でものを作ることもあります。あくまで全体的な方向性と考えてください)

 

「新しい技術を学んで自分でトライして作ってみたい」と言う人も、向いていないと思います。

SIerが相手にするような大企業は、リスクを嫌うところが基本的には多いので、よく使い込まれて十分に知識が溜まった技術を使うことが多いと思います。

(もちろん案件にもよりますが、全体的な方向性として考えてください。)

 

逆に、マネジメントして、「大きいものを作りたい」「社会的に有名な企業の仕組みづくりに関わりたい」といった思いで IT業界を志望している人は、SIerがとても合っていると思います。

お金がたくさん稼ぎたいと言う人も、SIerに向いているかもしれません。

やはり、一次請けが、二次請けや三次請けよりも給料が高いところが多いです。

 

どこの業界も、クリエイティブな仕事と、そうでない仕事があるようですが、どこを主な対象として生計を立てようとしているか、と言う方向性で、会社の雰囲気は相当違ってくると思います。

 

書いてみると当たり前な気もしてきたので、月並みな意見で参考にならないかもしれませんが、業界に入ってみないとわかりにくいし、入ってみても分かりにくいのではないかと個人的には思っているので、これから取り組もうと思っている人の多少の参考材料となれば嬉しいです。