鶏口牛後な日々

魔法使い(なんでも作れるエンジニア)を目指してます。ブログは発散中

会社を辞めるにあたりそれまで入っていた「(企業型)確定拠出年金」はどうするべきか? iDeCo? 基本的な選択の流れと個人的考察まとめ

私はサラリーマンとして会社に所属した時、「確定拠出年金」がなんたるか、よくわからずも、勧められるままなんとなーく入っていた人でした。

その後、思い立って起業を決意し、会社を辞めました。

なので、下記はそういう「なーんとなく入っていた人」で、その後起業したりフリーランスとして独立したりした人向けの内容になっていると思います。

ただ、一応、そうではないパターンの人に向けても、間違った情報を提供することにならないよう、ある程度は網羅するよう心がけて書きました。

社会人生活の最初のキャリアとして、人事労務がしっかりした企業に就職した後、一念発起して会社を辞める人は、自分の足で立って行くにあたり、色々調べることになると思います。

確定拠出年金等の運用指示も、その一つだと思います。

一つ一つ調べて、自分でやって行くことは、大変ですが楽しくもあります。

自由を手にすることの代償としての苦しさですね。

意味もなく、「嫌われる勇気」風の脱線をしてしまいましたが・・・気を取り直して、確定拠出年金です。

基本的に、あまり悩むこともなく、状況に応じて選択していくと、自ずと取りうる道は決まって行くと思います。

ただし、以下で書くことは参考か取っ掛かりくらいにしてもらって、全体像がわかったら、自動移管を管理している特定運営管理機関の公式ページetc. を見て、自分が該当するところがどこか? よく確認して、実施すべき手続きを選択するようにしてくださいね。

企業型確定拠出年金に加入している別の企業へ転職する人

まずは、辞めるといっても、企業型確定拠出年金に加入している企業へ転職する人は、そこまで悩む必要はありません。

転職する先の企業が、企業型確定拠出年金に加入しているか? わからない人は人事労務担当の人に確認してください。

もし加入しているのであれば、特に考える余地もなく、そこに移管すればいいだけです。

手続きは会社の担当の人に聞くといいでしょう。

確定拠出年金に加入するほど制度が整っている企業であれば、確実と言っていいほど人事労務担当の人がいて、手続き方法について教えてくれる / やってくれるはずです。

楽チンですね。

転職前の企業で入っていたものと、多少運用商品のラインナップが変わる程度のことはあるかもしれません。

企業型確定拠出年金に加入していない企業に転職する人 / 自分で起業する人 / フリーランスとして独立する人 / 専業主婦・主夫 / 働かない人 etc.

基本的に、企業型確定拠出年金に加入している企業に転職する以外の人は、今まで会社で入っていた確定拠出年金を、今後は、

  1. 自分で「個人型確定拠出年金(いわゆるiDeCo)」に移管して運用するか

  2. 「脱退一時金」として返してもらうか

  3. そのままにして「自動移管」されるか

のどれかに行き着きます。

順番は前後しますが、③自動移管から検討します。

③自動移管

「自動移管」とは、辞めてから6ヶ月以内に、iDeCoに移すなり、脱退一時金をもらうなりしていないと、勝手に国民年金基金連合会というところに移管されることになっており、このことが「自動移管」といわれています。(特定運営管理機関のこちらのページに書かれている通りです)

私は企業型確定拠出年金についてよくわかっておらずw、辞める時もモタモタしている間に、自動移管されていました。

これはあまり良くない事態でして、その理由は2つあります。

  • 1つ目は、移管されている間中、月当たり51円、年間612円が管理手数料として引かれ続ける形となり、60歳までどうせ引き出せないし、運用していないので増えることもないのに、(つまり、言うなれば何もしてもらっていない状態なのに)管理手数料だけバッチリ引かれるという意味不明な状況に陥るためです。

  • 2つ目は、自動移管されるときと、その後にiDeCo等に移管するとき、どちらも手数料を取られることです。

それならば最初からiDeCo等に移管した方が、移管時の手数料を二重で取られることを避けられますよね。

移管等にかかる手数料については、こちらの自動移管されたら何が起こるのか説明されているページに詳しく書かれています。

ということで、今辞めようとしている人、辞めたばかりの人は、移管時の手数料や、管理手数料を取られないためにも、リミットである資格喪失から6ヶ月を迎える前に、早めに脱退一時金をもらうなり、運用を任せる金融機関を見繕ってiDeCoへ移管するなりの手続きをやるのがいいと思います。

「よくわかんないな〜」と思ってもたもたしていたところ「自動移管」になり、脱退一時金としてもらえる期間も過ぎてしまっていました当人がいうことですので、参考にしてくださいw

次は、②脱退一時金としてもらう、というパターンです。

②脱退一時金としてもらう

こちらは、結構条件があって、

  • 年金資産が25万以下か拠出期間が3年以内

  • 資格を喪失した日から2年以内

などなどを満たさないとお金を返してはくれないのです。

詳しくはこちら(自動移管についての特定運営管理機関による脱退一時金について書かれたページ)を確認してください。

ということで、②も③も選択肢として妥当ではないということになると、①iDeCoへ移管を選ばざるを得ない・・・ですね。

①個人型確定拠出年金iDeCo)に移管する

②も③もダメということで最後の選択肢です。

iDeCoについての詳しい内容は、多くのサイトやiDeCoの公式ページに書かれているのでそれぞれ勉強してください。

イルカのiDeCoちゃんが簡単に説明してくれる公式動画とかもあって、基本的なことはわかりやすいです。

このiDeCoに関しては、昨今、税制優遇が受けられるということを前面に押し出している宣伝を見かけることが多いですね。

しかし調べてみると、今の私の状況では、あんまし嬉しいものではないことがわかってきました。

私と状況が違う人にとっては嬉しい場合もあると思います。

以下、簡単に2点述べます。

iDeCoイマイチポイント1:60歳まで引き出せないのがデメリット

まずはこれ! 

確定拠出年金はかけ始めたら、60歳になるまでは引き出せないんですよね・・・。

60まで引き出せないとなるとちょっと不便ですよね。

確実に「年金のために」「老後のために」と思ってかけるものなんだと思います。

あと、浪費するタイプの人にとっては、メリットなのかな。 元にあると使ってしまう、という人だとすると、60歳まで引き出せないガードをかけてくれている方が、確実に溜まりますよね。

しかし私の場合は、浪費ぐせはないですし、iDeCo口座で運用している資金と、別で運用している資金や預貯金等を、必要に応じてポートフォリオを見直したり、入れ替えたりしたいので、あまり嬉しく感じません。

今更ながら、新入社員で入った会社で、あまりよくわからないまま入ってしまったのはよくなかったのかな〜と思っています。

ただ、何事もやってみることなので、よくわからないまでもやっておいてよかったとも言えるかな。

さて、続いて、メリットと謳われる税制優遇についても考えてみます。

これは、今の私がお金持ちではないということで、あまりメリットに感じられない、という一言に尽きます。

が、少し噛み下いて書かせてもらいます。

iDeCoイマイチポイント2:お金がない人には税制優遇のメリットが弱い

iDeCoの宣伝を見るとメリットとして絶対書いてあるのが、(1)拠出金が税額控除になる、(2)運用益が非課税、(3)60歳以上になって受給するときにも退職者控除or年金受給控除となる、という、3つの税制優遇です。

ただこれらのメリットが、全て本当にメリットたり得るのは、その人の状況によるようなのです。

(2)運用益が非課税、これは全員が享受できるメリットです。

運用で益が出た場合、基本20%が税金として持っていかれますよね。

これがiDeCo口座だったら持っていかれない、ということです。まあメリットですね。

NISAも運用益は非課税です。

次に、(3)60歳以上になって受給するときにも退職者控除or年金受給控除となる。

これは、私はまだ先の話ということもあってあまり気にしていないのもあるので、調べがかなり甘いです。

自分ごとに思う人はしっかり調べてみてください。

めっちゃ簡単に書くと、退職金の控除枠というのは40万×勤続年数なので、比較的長く働いている人であれば会社からもらう退職金で枠を使い切ってしまうので大した控除にならない、ってこととだと思います。

私は起業してるので退職金とかあるのかないのかわからない(というか稼ぎ次第で自分で決める?)ですが、まだそれを考えるのは先のことです。

最後に、(1)拠出金が税額控除になる、について。

これは、私のように今の段階でお金がたくさんない人にとっては、メリットは薄まります。

説明ちょっと長くなるので章立てを変えます〜。

拠出金が税額控除になって嬉しいのは余裕資産がたくさんある人 or 所得が多く所得税を大量に収めている人に限る

例えば、毎月1万拠出するとします。年間12万ですね。

年間の給料から社会保険料等が引かれた後の税率をかける対象となる金額が600万だとします。

この金額の場合、所得税累進課税率20%なので120万、住民税が一律10%なので60万取られるはずです。

ただし、拠出金12万円分が税額控除となる、ということは、税率をかける対象となる金額が、600万から12万円分引かれる、つまり588万円になるということです。

つまり、税金は、588万の所得税・住民税合わせて30%で176.4万円となり、3.6万円が戻ってくる(または、払わずに済む)ということになります。

ただし、拠出しない場合は、12万円分を払う必要がありませんよね。なので、12万円支出して、3.6万円を取り戻すということに他ならないので、あくまでも、余裕資産があって、12万円を一時的に出せる場合に限ると思います。

これであれば、実際に必要で使った経費をきっちりつけて、その分で税額控除枠を広げる方が本質的だと思います。

また、高所得の人たちについても、税率が累進課税で30%、40%・・・と上がって行きますので、収入が上がるにつれてやる意義が大きくなっていくと思います。

同じ12万を拠出する場合でも、そもそも所得税の税率が50%の人であれば、6万円が返ってくる(または、払わずに済む)訳ですもんね。これは大きいです。

こと自分に関しては、サラリーマン時代に多少貯蓄をしていたとはいえ、それを辞めて起業するということですからこの時点で余裕資産なんぞあろうはずもありませんし、辞めて数年間は収入もほとんどない可能性もありました。

つまり、拠出することで税制控除になるメリットは、ほとんどないと言っていい、ということがわかりました。

現時点の私の状況ではiDeCoにメリットはあまりない

ここまでくると、もうお分かりかと思いますが、60歳まで引き出せない大きなデメリットがある上、メリットの3つのうち2つはいまの私にとってはあまりメリットと感じられないということになり、iDeCoに移すメリットはあまりなさそうということが言えると思います。

私がそれでもiDeCoに移管したのは、完全に消極的な理由です。

つまり、脱退一時金の条件を外れているためお金を返してもらうことはできないし、自動移管されたまま置いておくと、管理手数料がかかり続けて目減りする一方!

つまり、iDeCoに移して少しでも運用せざるを得ないということになります。

結論として、拠出はせず、移管してきた資産だけを元手に運用指示をすることに決めました。

iDeCoについての個人的見解としては、個人で積極的に資産運用をしていない人で、余裕資産がある給与所得者、または、浪費グセがあり貯蓄ができない人が、年金に不安を持つときに、プラスアルファで実施するもの、と言えるかと思います。

積極的に運用している人にとっては流動性が低いのでやるメリットが感じられないのでは? と思います。

また、余裕資産がない人は、iDeCoやるよりつみたてNISA(年間40万までだが税額控除が20年受けられる)の方がいいのではないでしょうか。

(おまけ)金融機関の選び方

これについては、いろんな比較サイトがあるので、調べたいと思えばいくらでもできると思います。

私は、SBI証券で作ることにしました。

これは完全に、手数料が安いからです。

選ぶ時のポイントとしては、(1)手数料、(2)運用商品のラインナップ、(3)サービスの充実度(コールセンター等)だそうです。 (iDeCoの公式ページにもありますし、他のページでもいろんな人が書いています)

私はコールセンターなどは特に必要性を感じず、手数料が低くて、ラインナップの中で欲しい商品があればそれでいいので、SBI証券にしました。

手数料に関しては、メガバンクなどは相当高いですね。月額管理手数料みたいなのを取るようです。

SBI証券を始め、ネット証券ではこれらの月額管理手数料のようなものは0円となっているところが複数あります。

窓口で話を聞きたいとか、電話で質問したいという人がいれば、メガバンクやらでもいいのかもしれませんが、自分で目論見書を読んだり、ネットで調べたりできるということであれば、ネット証券系が手数料が低いので良いと思います。

ラインナップは好みによると思うのですが、預貯金・保険・投信について、だいたいどこも組み合わせて作っているとは思います。

好みに合わせて色々調べてみてください。

長くなりましたが、以上です〜。