鶏口牛後な日々

心の赴くまま、やりたいことを仕事に。

ハワイ島で運転免許を取る(Road Test編)

1ヶ月ほど前に書いたハワイ島で免許を取るの続編、というか本番のRoad Testに行って来ました!

前回書いた申請については、Social Security Officeに行ってdenial letterをもらってこなくてはならない、という予期しなかった追加要件が出て来た時が山場でしたが、なんとかクリアし、仮免許発行してもらい、Road Testの予約もとって帰途についたのでした。

これが12月の2日。

その日に最短で取れたRoad Testのアポイントメントが、12月27日とのことだったので、その日に予約していました。

朝9時15分の枠だったのですが、もらったinformationに30分前にチェックインするようにとあったので、8時45分に免許センターへ。

駐車場に車を止めたのですが、何も意識せずに頭から突っ込んだら枠にギリッギリで(笑)、時間までまだ3分ほど余裕があったため、何度かバックして入れ直しました(笑)

試験は自家用車で実施されるので、試験官が来た時にギリッギリだと、流石に試験が始まる前に減点はないかもしれませんが、意識の中に、「こいつ、駐車やべえな、要注意だ」という印象を与えかねません。

まあ、ハワイ島に住んでまだ3ヶ月の経験しかありませんが、決められた試験が始まる前から細かいことをキチキチとチェックしてカツカツ減点するようなことはないだろうと思いましたが・・・、念のため。

クリスマスが終わって、あとはホリデーをゆっくり過ごすだけのこの時期、学校もお休み、お仕事もお休みということで、高校生とその親御さんというようなペアで混雑する申請者の列を横目に素通りし、カウンターへ向かいました。(前回書きましたが、申請時は、カウンターに行くまでに、まずは書類確認の列に並ばなければならないのです。そしてこれを突破するのに結構時間かかる。)

Road Testはアポの時点で、時間とチェックインカウンターの番号が指定されるのでそこに行く、というだけで、特になんら特典を得たわけでもないのですが、混雑している列をスルーするのはなんとなく気分爽快です。

指定されたチェックインカウンターでは人が作業していたのですが、Road Testのチェックインに来たことを告げると、その人は本来私のチェックインをしてくれる人ではないらしく、「他の人が来るからちょっと待っててね」と言われました。

その後、数分待っていると、同じ人に、「チェックインしてあげるわ、1番のカウンターに回って」と言われて、チェックインをしてもらいました。

Road Testは受験が10ドルなのですが、20ドル札しか持っておらず、窓口にお釣りがなかったので、「受験後まで一旦20ドル預かっておくわ」と言われました。

窓口には堂々と「午前中は小さい額の札がないのででかい額の札で払えません」と書いてあります。

話が少しそれますが、アメリカといえば、国民全てが複数枚のクレジットカードやデビットカードを持っていて基本は全てそれを使っているのだと思っていましたが、キャッシュかチェックしか受け付けないという公的機関等の窓口はたくさんあるようですし、逆に、Walmart等のスーパーで300ドルを現金で払っているお客さんや、WalmartWalmart Payの使い方が分かっていない店員さんなどもいて、ほんとまちまちなんだなぁと実感します。

ITや新しい技術についてのリテラシーは、ピンキリで、ある意味キリの人もそれはそれとして引け目を感じることなく堂々と過ごしている感じです。

Walmart Payを知らないWalmartの店員さんは、こちらがWalmart Payのアプリを使っていたら、「あら、それレジ側ではどうすればいいのよ。私知らないはなにそれ?」とお客(=我々)に使い方を聞いて、「Walmart Payのアプリ側で支払いが完了している表示が出ているから、レジ側ではただ確定すればいいだけだと思うよ」とこちらが教え、他の店員さんにも聞いて確定ボタンを押しただけで全てが完了したのを見て、「あら! なんて簡単なの! これ、いいわね。私も欲しかったのよ、こういうの」と嬉々として言い、こちらも店員さんも大笑いするという、不思議だけど明るい気持ちになる一瞬がありました(笑)

日本だったら、店員が自分ところの出しているアプリの使い方がわかっておらず、客に聞いた上、操作に手間取って時間も取らせたとなれば、上役からの指導が入ったりしそうですよね・・・(笑)

それがまさかの、「あらありがとう! こういうの私も欲しかったのよ!」だとは!!

この余裕? というか、寛容さ? なのか、ユーモアなのか? みんなこれを許容する空気、これは日本にも是非合ってほしいものだなと思います。

お客がものすごく細やかで完璧なサービスを求めるがゆえに、サービス提供者としては厳しいプレッシャーの中でミスひとつない動きをしなければならない。

これは、サービスを受ける側からすれば天国かもしれませんが、サービスを提供する側に一旦回ると地獄です。

ワイ島では、サービスが時として大変ルーズだったり、大雑把すぎたりすることがしばしありますが、一方で働く人たちもあまりに気を使って神経をすり減らすことをせずにまったりと働けるというよさがあるわけです。

サービスを受ける人は、大体は何かのサービスを提供する側でもあるはずですよね。

であれば、昨今なんとなく日本がはまっているように感じる、客として高すぎるサービスを求める一方、自分も高すぎる質の労働を強いられる、どんどんみんなの首が締まってしんどくなっていくというスパイラルに向かっていくのはやめにできないものなのでしょうか。

クレームが一つ入ると、それがエクストリームな意見だとわかっていても、躍起になってそれに対応するというのもなんとなく変な気がします。

このことはここに来てからよく思います。

脱線が過ぎました(笑)

Road Testの受験代10ドルは、お釣りが出ないということで預かられましたが、「『彼女』が呼びかけると思うから、それまでベンチのあたりで座ってて」と言われました。

一瞬「『彼女』?」と聞き返してしまいました、試験官が女性で、その人は今別の試験で路上に出ているから、帰って来たら私に声をかけてくれるから、外のベンチで待っとれ、ということのようでした。

ベンチには、申請を待っている人たちがたくさん座っていたのですが、その一つに腰掛けて、長く待つ可能性を考えて持って来ていた小説を読んでいたところ、10分ほどだったかと思いますが、試験官の女性が、前の受験者と戻って来て、中に入ってさらに8分ほどでしょうか、出て来て私を呼びました。

まあまあ緊張していたので、正確にはもっと時間がかかっていたかもしれません。

国際免許を持っているので渡航してから3ヶ月、運転は毎日のようにしていますし、試験に落ちる気はさらさらないものの、初めてのことですし、舌が多少乾いているのを感じる程度には緊張していました(笑)

それが顔に出ていたのかもしれません、試験官の女性は、駐車場の車のところに歩いていく間、「クリスマスは楽しく過ごせた?」といったことを笑顔で話しかけてくれ、少し緊張もほぐれた気がしました。

車のところにいくと、少し口頭で説明があり、試験開始。

  • まずはエンジンをかけて、窓を開け、方向指示器やホーン、ブレーキライト等の設備が間違いなく作動しているかの確認
  • 試験官も乗り込んで、指示通り路上に出て運転
  • 右折、左折、one wayの左折、stopサイン、縦列駐車、最後戻って来て駐車。おそらく10〜15分程度。

という感じでした。

あらかじめ、すでに先に受験したことのある人から、停止線では線ギリギリではなく手前目で止まること、止まるときは前の車のタイヤが完全に見える程度に車間距離を開けて止まること、車線変更や右折左折はサイドミラーを見るのみならず頭を回して目視もすることなどを気をつけるように聞いていたので、その辺りは注意しました。

思っていたよりもずっとすんなり終了し、車を降りてから言われたのは、「坂道を降りた時のスピードが少し超過したのと、駐車の位置があまり上手くないのがあったけど、まあ合格よ!」でしたw

あ・・・やっぱり駐車は、下手なようです!!!(笑)

これからだんだん慣れていこうと思いました。。。

試験官が手続きをしていて少しカウンターの前で待っている間、最初に待っている間にはじっくり眺める心の余裕がなかった、クリスマスは2日過ぎているけれどまだ飾られている大変手の込んだクリスマスオーナメントを眺めました。

ハワイでは今も雪どころか秋はじめのような温度なのですが、カウンターを飾るクリスマスオーナメントでは、棉でできた雪が敷き詰められた上に、イミテーションの木の枝やそれに乗っかる小鳥や小動物にまでスノーフレークのスプレーが吹きかけられていて、雪景色が表現されています。

真ん中に君臨するサンタと思しき白髭メガネのおじさんも、よく見かける赤白の服ではなく、真っ白な衣装に身を包み、無駄に統一感が出されていました。

免許センターが警察署の敷地内ではなかったら写真を撮りたいと思ったかもしれません。(多分免許センター自体も撮影禁止ですw)

とにかくゆっくりいい気分でそれを眺めていると試験官に呼ばれ、免許の写真撮影と指紋採取、免許発行費用(通常は40ドルだけど私のは期間が通常より短いので20ドルでした)の支払いを済ませて、さっきのお釣り(10ドル)をもらって、行きと打って変わって気持ちも軽やかに家路に着きました。

晴れて免許は取れたみたいで、よかったよかったです。(今日もらったのは印刷されたペラペラの紙のもの。実際の免許証は2〜3週間くらいで送付されてくるそうです)