鶏口牛後な日々

心の赴くまま、やりたいことを仕事に。

膀胱炎でKPの電話診察を受けた時のこと(2回目)

2020年8月末に一度膀胱炎になってしまい、その時初めてKP(注:アメリカの医療保険 Kaiser Permanent)の電話診療を受けた。

そして2021年2月、またしても膀胱炎になってしまった。。。

この時期は、ハワイ島東側のここヒロは雨が多い時期で、朝方は18度19度くらいまで気温が下がる日が出てくる(日中日が上がると26度〜28度くらいまで上がる)。

暖房器具は置いていないので、多少着込んだり、布団を多めにかけたりするのだが、寝るときは寒くないので薄着のまま寝てしまい、体が冷えてしまうこともなくはない。

家によっては絨毯が敷き詰められているところや、もちろん暖房器具を設置しているところ、セントラルヒーティングの家などもあるのかもしれない。

ミシガン州に住んでいたときは、セントラルヒーティングがアパートでも当たり前についていた。)

でも今住んでいる家は、フローリングで、薄めのマットレスを床に直で引いているので、寒くなると多少底冷えする。(京都とかとはくらぶべくもない、穏やかな底冷えだが)

まあそんなわけで、冷えたのか、娘さんの寝つきが良くなくて寝不足だったからか、仕事で多少根気が必要な作業があってストレスが溜まっていたことなのか、おそらくはその全ての理由で、急性膀胱炎になってしまった。

2020年8月にかかった時も同様だったのが、夕方くらいに違和感を感じ出す。

こちらの医療保険つきの病院は、17時には閉まってしまうので、気付いた時にはもう遅く、時間外でも24時間やっている電話診療に頼るしかない。

ある意味、24時間やってくれているので、とても助かるとも言える。

日本であれば、夜間診療をしている医療機関にかかるところだろう。

診療を受けて、尿検査をしなければ、抗生物質は処方してもらえない。

残尿感、頻尿などなら水をたくさん飲んで排尿し続けていると後戻り(=回復)ができることもあるが、血尿、排尿痛などの段階まで進んでしまうと、経験上、あとは苦しみ続けるしかなくなるので、如何にもこうにも抗生物質を処方してもらう必要がある。

かなりきつい症状が出ているときに、家から出る準備をして、病院を調べて、向かって、尿検査して、診断もらって、処方箋持って薬局へ行って薬を買って飲む、というプロセスは、実際のところかなりきつい。

なので、電話で処方を出してもらえるのはとても助かるのである。

アメリカでは市販薬で、「よく効く」というクチコミのある膀胱炎の薬がいくつか売られているらしい。

ブログなどで書かれている人もいた。

調べると、鎮痛薬とあとなにか、と言う内容らしく、つまり痛みを抑えている間に、水などを飲んで排出し続けてなんとか治す、というものらしい。

これが効けば効くに越したことがないのだが、私は鎮痛薬系で薬のアレルギーを起こしたことがあり、それ系の薬は安易に飲むことができない。

結論、電話診療で、抗生物質を処方してもらって、近くの薬局でピックアップする、と言うのは今のところベストな解だと言える。


一度目は、症状が進んできたことへの焦りや、慣れない医療用語で症状を説明したり質問に答えたりするというプレッシャーで、電話口ではかなりテンパっていた。

今回は2回目ということで、膀胱炎の英語表現や、電話対応のプロセスも経験して習得済みなので、かなりその点余裕ありだった。

膀胱炎は、cystitisと言う単語を過去に調べて知っていたのだが、実際口頭で話す時に使われていたのは、urinary tract infection、略してUTIと言うらしい。

排尿痛は、burnings on urinationとか、painful urinationとかで、血尿は、bloodがありますよ〜っていえば良いだけだった。

まずここからして最初の時とは違う。

居住していると、そこの場所で使われている一般的な表現と言うのを暮らす中で耳にして覚えるので、その点が座学とは違うなぁとつくづく感じる。

cystitisとかurologyとか、単語としては知っていたとしても、現地で使うときは違う表現なのです。

とにかく、電話診療の手順を、今後のためにもメモっておく。(もうやらなくて良いようにしたいが)

電話すると、今はCOVID-19のことがあるので、それ用の説明が色々と自動音声で流れる。そのあと、アポイントの予約を入れるとか、その他、とかいくつかの選択肢が提示されて、「その他」を選択すると、オペレーターさんが電話に出ます。

名前、保険証の番号とか、Mailing Address(住所)などを聞かれます。

ここでは、症状の概要などを簡単に説明する。この人は、すぐに病院に行くべきか(911とかで)、看護師さんの電話診療のアポイントを入れてくれるか、その判断だけをする人っぽい。あまり詳しい病状説明をしても、ここではつなぐときに連絡してくれる程度。ここで、電話診療予約を入れるね〜と言ってもらえたら、あとは電話が来るのを待ってね、と言われて、携帯電話の番号を聞かれて、電話が切れる。

※ 1度目にかかったときは、この電話を待っている間に、ひたすら市販の薬とかを調べていて、携帯操作中ということで電話が留守電に勝手に転送されてしまっていた! 2度目は携帯を安置し、見守った。

10分〜15分程度で看護師さんから電話があった。本人確認のためにDate of Birthを聞かれます。ここで症状を説明。医療用語やらで手間取らないよう、ノートに単語や言いたいことを書き留めておいたので、精神的にも余裕を持てた。

大体の内容は下記のようなもの。

UTIにかかってしまった。
去年の8月に全く同じような症状が出て、その時に処方された抗生物質(antibiotic)をまた処方してもらいたい。

看護師さんは、過去の診療内容を、おそらく手元のPCを見ながら確認してくれて、いくつか質問していくからね〜と言って、色々聞いてきた。

内容は、以下のような形。

抜けはありますが、全体として、遠隔で処方していいかどうかの指標を確認するためのものらしい。

1. 症状はいつから? 
2. blood, freqency, vomitting・・・などはある? 
3. 妊娠しているか、授乳している? 
4. 生理は定期的にきている?(Are you getting period?) 直近のは?
5. kidney stoneとかなにとかなにとかはない?
6. UTIが1年に2回以上?
7. 血圧あげる薬は飲んでない?
8. 直近で入院してたことはない?(hostpitalized)

6がギリギリで、半年に1回の頻度だったとすると、遠隔で処方してもらえなかった可能性があるのかな。

これ1個アウトで、即処方できません!になるのかは、正直わかりません。

あと、妊娠中だと抗生物質難しいよなぁ。。。今のところ予定ありませんが、次があった場合、改めてその時期は体を相当大事にして気をつけていないとなぁと思いました。

質問に全部答えて、「じゃあOKそうなので、薬の処方出しますね〜」とのこと。

前の薬でいい? と聞かれたので、「はい!」と答えてしまったのですが、1回目の時、この薬は即効性がなくて、出された10粒(1日1粒2回飲む)が切れそうになる最後の方まで、残尿感や頻尿は治らなかったことを忘れていました。

追加処方が必要になるかと思ったくらい。

結局、最後飲み切ったら、問題なく治ったので、よかったのかもしれないのですが。

日本でもらっていたクラビットとかは、飲むとほんとによくきいて30分くらいで日常生活に戻れたのでした。

こちらでもらった「Nitrofurantoin Mono-MCR 100mg」という薬は、飲んでもそのあと多少効き目が感じられるまで数時間は要していました。

しかも残尿感や違和感などは変わらず夜中中ある感じでした。

なので、今回、電話診療&処方終わってから、薬変えてもらえるものがあったら別のでお願いしたらよかったな〜 と思いました。

次回(ないことを願う)があれば、ここは改善点です。


さて、処方薬が決まったところで、薬を買いに行ける薬局は近くにある? KPの病院hilo clinic閉まっちゃってるけどどうしよ? と聞かれます。

前回で一度経験済みなので、迷いもなく、近くのLongs Drug(これもバッチリ住所と名前と電話番号と空いている時間をメモしておいた)の情報を伝えました。

前回、夫が車で薬を引き取りに行ってくれたのですが、電話でLongsに処方がいって、それを買いに来るというプロセスは、一般的ではないそうで、薬局の人が、滅多にないよ〜と言っていたそうです。

じゃあ処方についてドクターと相談して、そのあと薬局に連絡して、処方が通ったらまた電話で知らせるから、そしたら薬屋に薬を買いに行けばいいからね〜 あと、抗生物質は処方された分全部飲み切るように! と言われて、電話を切る。

この電話が、18時半くらいでした。

前回はここからは結構早かったように記憶しているのですが、今回は次に電話が来たのが19時12分でした。

電話を終えたときは、一通りやったことのあるプロセスだったこともあり、1回目と比べてかなり精神的に余裕を残した状態だったのですが、この40分ほどの間に症状はまた進んでしまい、血尿に移行してしまったので、かなりキツくなりました。

とにかく水(塩を振ったもの)を飲んで、排水し続けていないと、少しでも我慢していると違和感というかもうやな感じです。

そして電話を待っているので、スマホを触って気を紛らわすことはできません。

寝かしつけの時間も迫っているので、辛いな〜〜っと言う気分でした。

やっとこさ電話で「薬頼んだよ〜」と連絡をもらい、またしても夫に車で取りに行ってもらいました。

出張でいないこともあるので、その時に当たっていたら、眠くなってきた娘を連れて夜に薬や(近いけど)にいくのは辛かっただろうと思うので、感謝です。

一度血尿が出だすと、もう結構体全身がだるいというか、排尿痛もありますし辛い感じなので、待っている間も冷や汗をかきながら娘の相手をしていましたが、なんとか薬を買ってきてもらえました。

さっきも書きましたが、この薬、飲んだら30分くらいで効く! というわけではなく・・・まあまあその後も苦しい思いをしました。

とはいえ、今回も処方分を飲み切ったところで症状が出ることは無くなったので、感謝感謝でした。

お薬会社さん、看護師さん、お医者さん、みんなありがとうございます・・・・

できれば何度もお世話になりたくはないですが、重病に至る前に遠隔診療してもらえるのは本当に助かるので、今後や他の同様の状況にいる人のためにメモっておきました。